天然石だけがパワーストーン?

 現在、技術の発展でさまざまな宝石が人口的に作られるようになってきました。もともと、パワーストーンは、人工的に宝石などが作られるようになる以前から存在しているものです。ですから通常、人口石はパワーストーンではない、ということになります。ですが宝石の中には、そもそも天然のものがほとんどなく、人口石が流通している石もあります。そしてその宝石はパワーストーンと呼ばれているものもあるのです。
 例えばダイヤモンドの模造石として有名な、キュービックジルコニアは、質が良ければパワーストーンとしての力を持つとされています。 ヒスイは漂白や染色、ツヤを出すためのワックスがけがなされた、つまり人工的に手を加えられたものが多く、宝石質のヒスイは希少です。ですが人工的に手を加えられたヒスイもパワーストーンとして販売されていいます。
 また、トルコ石(ターコイズ)はそもそも天然石はほとんど枯渇していて、新たに採掘される量というのはきわめて少なくなっています。また昔からトルコ石は古代エジプトですでに模造品が出回っているため、流通している模造品の量もかなりのもの。今現在世界中に流通しているトルコ石はほとんどが模造品で、天然のものもワックスがけされているものがほとんどです。それでは天然石のトルコ石だけがパワーストーンとして使われてきたかというとそんな事はなく、模造品もパワーストーンとして十分力を発揮してきたのです。
 天然石だけがパワーストーンとは限らず、またパワーストーンとして販売されている石だけに力があるわけでもありません。その石が力を持っているのかどうかは見極めるのが難しいのですが、少なくとも値段の高い石に強い力があるわけではありません。パワーストーンは天然石でなければいけないと思い込んでいると、模造品を天然石だと誤解されるような売り文句で売りつけられてしまうこともあります。人の意見や売り文句よりも、自分の感覚も重要視して石を選んで欲しいと思います。

 

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