神話とパワーストーン

 日本の神様にまつわるパワーストーンとして、「奴奈川姫(ぬなかわひめ)の伝説」と、「菅原道真と桜石」のお話を紹介します。日本でも神話の時代から、パワーストーンの存在があったことが伺えます。

●奴奈川姫の伝説
奴奈川姫(ぬなかわひめ)とは、古事記に登場するお姫様で、いわゆる「神話の時代」のお姫様の一柱です。この奴奈川姫については様々な伝説が残されているのですが、その伝説が数多く残っている地域は糸魚川付近。そして奴奈川姫の伝説にはヒスイの伝説が数多く残されていました。万葉集では、「底なる玉  求めて 得まし玉かも  拾ひて 得まし玉かも 惜しき君が 老ゆらく惜しも」と詠まれています。奴奈川姫は、底なる玉(ヒスイ)を支配する立場にあったと思われます。この伝説を元に、相馬御風が糸魚川でヒスイが採石できるのではないかという仮説を立てました。そしてその仮説は、昭和13年に実証されることになるのです。神話が事実だったことが証明された出来事でした。

●菅原道真と桜石
京都府亀岡市にある桜天神では、菅原道真ゆかりの神社で、菅原道真が家臣へ送った桜の木がある場所です。ここでは桜石と呼ばれる、桜の花びらのような石が採れ、お守りとして参拝者に配られていました。ただ、この地の桜井市は現在国の天然記念物とされていますので、購入できる桜石のほとんどは海外産出のものです。桜石(セラサイト)は、厄除けのパワーストーンですが、受験の神様、菅原道真が絡んだ石であることから受験のお守りや集中力をアップさせたいときなどにも利用されています。

 

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