勾玉は日本最初のパワーストーン

 勾玉は文献から勾玉は文献から紐解けば、記紀、つまりは「古事記」、「日本書紀」にすでに登場します。遺跡から発掘されるものは日本では、縄文時代の遺跡からすでに装飾品などが出土されています。材料は様々ですが、その中でもヒスイを使った装飾品は数多く、これが日本で最初のパワーストーンといえる存在になっています。
 もともと世界各地で見られる、呪術的な装飾品は、日本では勾玉という形で現れます。勾玉の起源やその意味については諸説ありますが、力を持った石として古くから信じられていたことは間違いありません。現在ヒスイには、身を守る意味だけでなく、自分の人間性を高めるというような意味合いを持つパワーストーンとして扱われています。後者の意味合いは、もともと中国でも日本と同様ヒスイが珍重され、ヒスイの力が伝わったものです。といっても、ヒスイに限らず力のあるパワーストーンは正しく使えば自分自身を高めることに繋がりますから、中国にとどまらず、色々な国でそうした意味で用いられるパワーストーンは存在します。また、権力の象徴とされていたパワーストーンは、時代とともに庶民が利用するものにもなっていきます。日本独自のアクセサリー・簪(かんざし)などもその一例です。簪は、金属や木をベースに作られましたが、その飾りとしてヒスイや水晶などが用いられました。もともと簪そのものに、魔よけとしての意味があったのですが、石で飾ることでその意味をパワーアップさせたというのは想像に難くありません。こうした考え方は近代化によって廃れてしまいましたが、簪というアイテムは現在、洋装にも用いられるアクセサリーとして復活してきています。ちょっと珍しいパワーストーンの使い方を捜しているのであれば、簪というのもいいかもしれませんね。

 

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