パワーストーンといえば、最近は数珠型のブレスレットなどが定番ですね。このブレスレット形式でパワーストーンを身につける方法は、アクセサリーとしても十分な機能を備えていたため爆発的に広まり、大きなブームになりました。もちろんブレスレット以外にもペンダントトップとして使ったり、ネックレスにしたり、指輪に用いたりと様々な方法で身に付けられています。ですがそうしたパワーストーンを使ったアクセサリーを身に着けている人達のほとんどは、パワーストーンの力を信じて用いているというよりも、おしゃれなアクセサリー感覚で使っています。ですが、もちろんそうした使い方は間違いではないのです。
 もともとアクセサリーは、装飾目的ではなく自分の身を守るためのものという意味合いがありました。当時のアクセサリーは、自分の身を飾るものではなく、多少呪術的な意味をはらんだものだったのです。そして人の間に身分差や階級差が生じたことにより、一部の特定の人だけが身に付けられるものとして、貴重な宝石などで作られたアクセサリーは、そのまま身に付ける人の身分を示すものとなりました。
 こうした習慣は、一部地域や国から発祥したものではなく、世界中で見られるものです。もちろん民族特有の、特定の国だけのアクセサリーというものもありますが、身を飾ることで身を守るという行為は、人類共通の本能のようなものだったのでしょう。
 現在では、美しさ、華やかさなどを目的とした、呪術的な意味合いのないアクセサリーがほとんどです。とはいえ、もともとあった呪術的な意味合いが消え去った訳ではありません。今でもアクセサリーには何らかの力を持つものという考え方は根強く残っていて、その一例が現在広まっているパワーストーンです。
 ただし、こうした考え方はもちろん万人受けするものではありませんし、信じる人もいれば信じない人もいます。極端にいえば流行り廃りが存在し、ブームの最中はパワーストーンの力に頼るものの、ブームが去ってしまえばあっさりとパワーストーンの力について信じなくなる人ももちろんいるでしょう。
 パワーストーンに限りませんが、スピリチュアルなものに対する人の考え方は時流や流行廃りで大きく変わっていきます。目に見えないものですから、理解できない人には一生理解できませんし、中には実際にパワーストーンが持つ以上の力を、パワーストーンに期待してしまい幻滅してしまう人もいます。
 そうした、パワーストーンへの評価というか、力への期待や失望はパワーストーンというものを良く理解していなかったために起こる事が大多数なのです。
 このサイトは、知っているようで、以外に知らない、パワーストーンについて、考察しています。パワーストーンについての誤解などにも触れていきますし、その歴史についても触れていきたいと考えています。パワーストーンとは何なのか、実際にあなたが人の話やセールストークに惑わされることなく考えるための、キッカケになれば幸いです。